2022年6月から弘前大学眼科に教授として赴任した上野真治です。

弘前大学眼科の歴史は古く、眼科学講座は1948年の弘前大学医学部が発足した当時から設置され、初代入野田公穂教授、松山秀一教授、中澤満教授に引き続き、この度上野が教授に就任しました。大学病院の役割として研究、教育、診療があります。

弘前大学では以前より、網膜色素変性などの遺伝性網膜疾患の診療・研究に力を入れてまいりました。この分野は治療法に向けた研究が近年世界中で盛んに行われており、弘前大学でもこの分野の最先端の研究を行って参ります。

またレベルの高い眼科医を育てることも大切な役割の一つです。学術と臨床の両面の指導により世界の標準治療を実践できる眼科医を育成すると同時に、失明の不安を抱えた患者様の苦しみを心から理解できるハートを持つ医師を育て地域に貢献できるよう努力いたします。

「見ること」は生活の質(Quality of Life:QOL)を保つために重要です。我々の使命は、患者の視機能を生涯保ちさらに向上させることと考えております。我が国では高齢化が急速に進んでおります。それに伴い眼科分野では、白内障、緑内障、加齢黄斑変性といった疾患が増加の一途をたどっております。一方で、最近の手術手技や機械のめざましい進歩、新規に開発された治療薬は、いままで治療が難しかった多くの眼科疾患の治療を可能にし、より良い治療結果をもたらすようになりました。われわれ弘前大学の眼科スタッフはこれらの最新治療を地域の皆様に提供できるように日々努力して参ります。

2022年吉日
弘前大学大学院医学研究科眼科学講座
教授 上野真治

略歴

1998年名古屋大学医学部医学科卒業
名古屋掖済会病院研修医
2000年名古屋大学医学部附属病院眼科医員
2004年西尾市民病院 眼科医師
2005年米国Johns Hopkins大学留学(Research fellow)
2008年名古屋大学大学院医学系研究科眼科助教
2014年名古屋大学医学部附属病院眼科講師
2021年名古屋大学大学院医学系研究科眼科准教授
2022年弘前大学大学院医学研究科眼科学講座教授
PAGE TOP