献眼について
献眼とは
臓器移植によって腎臓や心臓、そして肺や肝臓などに病気をもつ方が臓器提供者から提供された臓器の移植を受けて病気から解放される治療法をご存じの方は多いと思います。眼の角膜についても角膜の病気で視力が損なわれた場合に他人の透明な角膜を提供していただき、移植することで視力を回復できる場合があります。これを角膜移植手術といい、臓器移植のひとつの方法としてすでに確立されています。透明な角膜を死後に提供することを献眼、提供する方のことを献眼者といいます。一般的に献眼者の死亡後12時間以内に眼球を摘出して、その眼球から角膜という眼球前面の透明な部分を切り取り、専用の保存液に入れて冷蔵庫で保管します。献眼者の血液検査や角膜自体の検査を行って手術に支障がないと確認され次第、角膜を用いて角膜移植手術が行われます。